自殺の誘惑に駆られるのは、絶望的な自分の将来が見え過ぎるから
先行きが不透明で不安なのではなく、10年後や20年後の自分の惨めな姿が見えてしまうから、自殺を考えてしまう。自分の人生の先にある絶望が見え過ぎてしまうから、生きる希望が枯渇してしまう。
「格差社会」「貧困」「家族との断絶」「無縁社会」「孤独死」…どこまでも続いて行きそうな虚脱状態と苦悩から脱出する為に、自殺が弱者に残された最後の手段となってしまう。
自分の将来の先が見えるのは、賢いからではない。絶望しているからだ。
生きる力が完全にゼロになってしまったら、自殺で悩むこともないだろう。おそらく誰にも告げず、ひっそりと事を実行してしまうのだろう。
自殺について考えることが出来るのは、まだ、俺には生きる為の活力や「生きたい」と言う希望があるのだ…と思いたい。