孤独なミニマリスト

If one person can be saved from suicide by talking about it with someone, especially if that someone is you...

「子供をダメにする」親のポジティブ・シンキング

俺は週に2日程度、塾でバイトをしている。その際、俺は子供の心理状態を観察するのが好きだ。そこで以下の事を感じた。

 

最近、「自分のネガティブな気持ちを自覚するのが苦手」で「自分のネガティブな気持ちを表現する事が出来ない」、そんな子供が増えている気がする。

 

素直に、一日何時間も勉強をする子供たち。とても真面目で良い子たちだが、「自分のネガティブな感情を表に出す事の意味」が分からず、親に対して盲目的な程、従順になっている。

 

素直で真面目な子供たちは、親から「いつも明るく素直で、前向きな、良い子でいなさい」と言われてきた。親には悪気は無い。しかし、子供たちは、親の「そのような言葉掛け」を受ける事で、ネガティブな思考や意識を持つ事に対する罪悪感を持つようになる。

 

この事が、どれだけ子供たちを抑圧して苦しめているのか、ポジティブ・シンキングが好きな親たちには、きっと知る由もないのだろう。

 

ネガティブな思考や気持ちを無意識に否認する事を幼い時に強要された子供たちは、中学生や高校生に成長した時に、反動形成によって暴力的になるリスクがある。

 

人格形成期の子供にとって、ネガティブな思考や気持ちを表現できない状況が継続するのは、地獄の苦しみに近い。