孤独なミニマリスト

If one person can be saved from suicide by talking about it with someone, especially if that someone is you...

人は、なぜ、「自殺したい」と思うのか?

f:id:lovesolitude:20171104192440j:plain

もし、あなたの身の回りで、「自殺したい」と訴える人がいたら、これだけは理解して欲しい事がある。

 

「自殺」を口にする人の多くは、本気で「死」を望んでいるのではない。今、この瞬間に感じている苦痛や絶望感、虚無感から瞬時に解放されたいという気持ちに突き動かされているのだ。

 

「自殺したい」と口にする人は、「誰か」から「何か」の「救い」や「癒し」が得られる事を切望している。だから、聴く側の人は、共感の姿勢で傾聴をして、包んであげて欲しい。

 

「生きたくても、病気や飢餓で生きられない人もいるのだから、自殺なんて考えてはいけない」

 

聴く側が、このような反応をしたら、思い切って「自殺」に関する気持ちを打ち明けた側は、「共感してもらえなかった」「寄り添ってもらえなかった」という新たな絶望感を得てしまう。

 

そもそも、病死や貧困国での飢餓による死と、自殺による死は、それぞれ発生要因が異なる別問題で、個別に解釈と解決をすべき問題だ。比較をするのは適切ではなく、また、「自殺」に関して倫理的・道徳的な発言をされてしまうと、自殺を考えている人は、自殺を考えてしまった自分を責めて、自己否定を強化してしまう危険性もある。

 

道徳的な発言等で口を差し挟まず、まずは、共感の姿勢で寄り添って傾聴をしてあげる事が一番の癒しに繋がる。

 

自殺願望を持って苦しんでいる人たちが一番恐れているのは、自分の周囲の人たちが、自分に対する「寄り添いの心」を有さない事だ。相手に寄り添う心を欠いた関係は、家族や友人とは呼べない。

 

気付いて欲しい。寄り添って、繋がって、癒される事で自殺から救える命が有る事を。

 

インターネットの中に溢れている、寄り添ってくれる「誰か」を求める自殺願望を持った人たちの悲痛の叫びを目にすると、堪らなく切なくなる。

 

I am sorry you are having suicidal thoughts. Now, let me pray for you...